しろい月


延々と続く 砂と空のコントラスト
僕は独り 足重げに歩みながら
石を拾い 磨くことを繰り返す

燦々と照りつける太陽は
容赦なく身と心を灰にしてしまいそうだ

誘惑の蜃気楼や 道端に咲く花
もうだめになりそうな時

僕がふと 大空を仰げば
白い月が見守っている
何をするでもなくただ そこにいるから
僕は歩き出せる
白い月

燦然と輝く 石たちを持ち込めば
月の番人が 愛の測りによって
幸福感の大きさを査定する

蛇行しながら歩んだ 汚れた足跡を
消してしまいたい時

僕がふと 大空を仰げば
白い月が見守っている
何をするでもなくただ そこにいるから
僕は歩き出せる

しろい月
月こそは長い間磨かれてきた石の固まりなんだ

OKサインをだして
丸い穴を月にかざせば
隙間をしぼっていっても
月ははみ出ずそこにいた

僕が集めた石達は
月の生まれ変わりなんだね