白い扉の向こうにはどんな世界が広がるの
誰がなぜ鍵をつけたんだろう
わからない
平穏を閉じ込めた部屋に記憶の詰まった箱の山
今もほとんど開られないままだから
鍵はどこかにあるはずなのに
僕はただ立ち尽くしたまま開けられない

部屋の隅に階段がある
天井に向かって伸びている
二階などあるわけもないのに
なぜだろう

一段目にはカッターナイフ
二段目には虫眼鏡が
三段目には懐中電灯と地図があって
鍵はどこかにあるはずなのに
鍵はどこかにあるはずなのに
鍵はどこかにあるはずなのに
僕はテープを握りしめたまま離さない

僕の中の僕はいつも
青い日には出かけてみる
灰色の日は部屋にいる
白い日には鈴を鳴らす

鍵の在処はわかっている
だけど僕を不自由にする
足かせを断ち切るための勇気がない
勇気がない
明日はそこまで来てるのに
僕は何もできないまま月と太陽を眺めている
風とともに時よ止まれ

好奇心が生み出した窓の前で
明日へと歩む旅人に手を振って
歩きだけない自分を認められずに
僕はテープを握りしめたまま離さない